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[379] ネタバレ:エクスマキナ感想 (2/2) 
2007/10/20 (土) 12:22:36 投稿者:sTwo 
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投稿サイズが大きかったので2つにわけました(^^;

ストーリー。話の根底にあるのがどうも「三角関係」っぽいです。 「女 vs 今彼 vs 前彼(?)」 という構図や、「人間 vs サイボーグ vs バイオロイド」 という構図。 上に紹介した設定資料本の中での士郎氏の文章では、その三角関係から結果として何を観る側に伝えたいかをちゃんと設定しないと、とあるのですが、どうもその部分がちゃんと設定されていないっぽい(笑) 「女 vs 今彼 vs 前彼(?)」 の構図に関しては、上手く表現できていたと思います。デュナンの揺れる想いがヒシヒシと伝わってきました。でも彼女がその三角関係から見事吹っ切れる所がバッサリ省略されているのは、映画の尺のせいなのかな?なんかうやむやの内にデュナンが立ち直っていたので「アレ?」て思いました。
映画の尺という点では、主役の 3 人以外のエピソードや盛り上がり場面が極端にはしょられているので、サブキャラへの感情移入ができなかったですね。死にキャラのアイアコスや、もう少し伏線が張れたであろうポセイドンの吉野・・・特にアイアコス、 本来は 「愛嬌のある仲間が死ぬことで観客の心をつかむ」 事が目的で設定されたキャラであるはずなのに、そのキャラのエピソード(子供の話とか)をはしょってどうすんじゃいと(苦笑)

終盤からの盛り上がりについて。前作は多脚砲台がドーンと登場してランドメイトとドンパチして高層ビルをガシャーン、なんて見た目にもアクション的にも盛り上がってエンディングを迎えましたが、本作では多脚砲台も大型ランドメイトも出てこない(途中、空中戦のアクションシーンがありますけど)。最後に H.R.ギーガーの絵にでてきそうな女性ボスキャラが出てきて、ありきたりの心理戦で静かに終了。 うーん、前作の荒牧監督のアクションシーンを期待していた方には物足りない終り方かもですね。 ここは 三角関係の 「人間 vs サイボーグ vs バイオロイド」 から派生して、「人間、外見ではなく中身(心)が肝心ですよ」 というテーマに持って行きたかったからこういうトーンになったのかな?

全体的に。色々と書きましたが、全体的にみて 「1本の娯楽映画」 としては上手くまとまっていると思います。色々な設定上の難やはしょりがありますけど、映画としてのテンポが良かったために最後まで飽きずに観る事ができました。 3DCG や 士郎正宗原作だからといってあまりコアなオタクに媚びている内容でもなく、そしてストーリーの題材が男と女の三角関係ということなので、一般の方にも十分オススメできる作品だと思います。

さて、試写会で観たけど劇場には2〜3回観に行こうかな!

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