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[207] Re:攻殻機動隊2のストーリー 
2005/3/21 (月) 22:58:58 投稿者:たねこ 
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▼ NOさん
原作コミックは情報量が多すぎて、何が大事なのか、一読しただけではわかりません。
TJムック「イノセンス&攻殻機動隊コンプリートブック」にあらすじをまとめた文章があります。

しかし、この本はすでに絶版でプレミアがついているし、この文章をそのまま読んでも、よく分からないです。
私なりに解釈してみました。

まず、原作1巻の最後で素子は人形使い(自称ゴーストのある新生命体)と融合します。
映画では現世から離脱した「死」に近いイメージで描かれていますが、原作では、現世に思い残す事なく、飛躍的なネットの広がり、情報という「子孫を残す」事までできるようになります。超前向きなのです。

そして、原作2巻になります。
「肯定的現実主義者」である荒巻素子にとって、興味のある物事は、すべて理解し取り込むべき事象です。
たまたま、興味を持ったり対決するきっかけが、武装義体の提供者の依頼だったり、所属しているポセイドンの社内事件だったりするだけで、障害になるモノがAIであっても神であっても、関係ありません。

そうして、どんどん前に進んでいくうちに、もう一人の「草薙素子(以下モトコ)」と出会います。モトコの目的には荒巻素子が邪魔なので、まずは攻撃しますが、荒巻の持っている「珪素生物の設計図」に興味を持ち、荒巻もその生物の未来に興味が湧いたので、とりあえず、共同する事にします。

最終的に、モトコと素子はそれぞれにとって、より良い選択である「融合」をします。
作者はそれを神話に例えて描いているので、ちょっと(?)分かりにくいです。

分かりにくい2巻ですが、自分の日常と比べると近いものがあるかもしてません。
「現実を肯定して前向きに生きる選択をし続ける」という事は、日常的にされている事ではないか?と私は思います。
「まずは、肯定してみて、足りないピースを見つけたら、それを求めて前へ進み続ける」その難しさを作者は素子というキャラを使って実験しているのでは?と思いました。

あくまでも、現在の私の感覚です。長文失礼しました。

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