ダーティペアは早川書房の雑誌 「ＳＦマガジン」に１９７９年以降発表されたシリーズです。文庫「ダーティペアの大冒険」に収録されているものは、 １９７９年１月号および１０月臨時増刊号に掲載されているのですが、文庫本が出版されたのは１９８０年５月。 出版されるまで時間がかかったのは、なんでも、 安彦良和氏の病気のせいだとか… （栗本薫氏のあとがきによる）。

シリーズ１は文庫本での出版だったのが、シリーズ２作目からはＢ６変型の単行本出版となりました。 その後まとめて文庫本化されているのですが、ＦＬＡＳＨ３からは単行本での出版はやめたようです。 まぁ安彦氏のいろんな表紙が見れるから、このまま両方で出しててもよかったのですが。

ダーティペアのシリーズは４作で終了しています。その後、コンセプトとユリ、ケイの名前だけを残して、「ＦＬＡＳＨ」として 新しい設定で物語が始まっていますが、アニメ版「ダーティペアＦＬＡＳＨ」とはまったく別モノだそうです。 わたしはアニメは見たことないのですが、 るりあ０４６氏のイラストは拒絶反応でまくりで困ってます。 実はまだＦＬＡＳＨシリーズ読んでません。高千穂氏のご指名だったようですが…とほほ。

そしてついに2004年、待望の本編の続編、シリーズ5作目が発表されました。 続刊も出してくれるのかな…？

シリーズ１	ダーティペアの大冒険			ハヤカワ文庫
		ＪＡ １２１ タ１１	初版：　１９８０／０５／３１ ＩＳＢＮ：　４－１５－０３０１２１－２ 定価（当時）：　３４０円
		解説（当時）： あたしケイ、１９歳の美女（！）と、相棒のユリ、やはり美女（!!）は ＷＷＷＡつまり世界福祉事業協会の犯罪トラブル・コンサルタント、略してトラコンなの。 しかし、この全銀河のトラブル解消者、正義の味方の美しい二人組を人はなぜか”ダーティペア”と呼ぶ。 今回、惑星ダングルには、グラバース重工業の爆発炎上事件の当局の捜査結果を不満に思ったグラバース財団に、 再調査を依頼されてやって来たわけなんだけど……。 人気アニメーター安彦良和のイラストレーションと相まって、軽快なテンポで宇宙をつっ走るダーティペア・シリーズ第１弾！
		補足： →角川文庫 後に出版された角川文庫版は、表紙と挿絵が異なるだけの同一作品。 ハヤカワ文庫版も、初期の表装改訂のタイミングで表紙がリニューアルされている。 左の表紙画像にマウスポインタを当てていただければ、現在の表紙が表示されるよ！

シリーズ２	ダーティペアの大逆転			ハヤカワ文庫
		ＪＡ ２６２ タ１２	初版：　１９８８／０４／１５ ＩＳＢＮ：　４－１５－０３０２６２－６ 定価（当時）：　４６０円
		解説（当時）： あたしたちケイとユリは、銀河系のはじの鉱業惑星チャクラへ送り込まれた。 鉱山技師の一人が未知の獣に襲われたからだ。襲われたといっても、全治三日のけが。 どうして、ＷＷＷＡ（世界福祉事業協会）随一のトラコンであるあたしたちが行かなきゃならないの？ と思ったのだが－－。 鉱山のオーナーに市長、宗教集団の長＝マスターの三人のリーダーの思惑が交錯するチャクラで、 ハンサムなシェリフとともに真相究明に乗り出したあたしたち二人の前に、意外な事実が現れた。 大人気ダーティペアの活躍を描く、ベストセラー・シリーズ第２弾！
		補足： →早川書房 単行本版

シリーズ３	ダーティペアの大乱戦			ハヤカワ文庫
		ＪＡ ３００ タ１３	初版：　１９８９／０８／１５ ＩＳＢＮ：　４－１５－０３０３００－２ 定価（当時）：　７００円？
		解説（当時）： 海だらけの惑星ドルロイのキャナリーシティの市長から、高級セックス用ロボット・アクメロイド殺しの犯人探しの依頼を受け、 現地にやってきたユリとケイのダーティペア。 そこには、惑星改造の仕事を請け負ったクラッシャーたちも惑星二代目総督の招きによって滞在していた。一方、 総督の強引なやり方に反発する市民たちの間には不穏な空気が漂っていたが…… 破壊と騒動の渦を巻き起こす、ベストセラー・シリーズ第３弾！
		補足： →早川書房 単行本版 →クラッシャージョウ外伝１ ドルロイの嵐

シリーズ４	ダーティペアの大脱走			ハヤカワ文庫
		ＪＡ ５１９ タ１４	初版：　１９９５／０７／１５ ＩＳＢＮ：　４－１５－０３０５１９－６ 定価（当時）：　７００円
		解説（当時）： ロチェスター財団が経営する銀河系随一のお嬢様学校＜聖エルモ学園＞に奇病発生！ なす術もなく美少女たちが次々と病に斃れていく。 そこで、財団はＷＷＷＡに救援を求めたが……派遣されたのは、疫病流行など関係なさそうな犯罪トラコンの、 さらに関係なさそうなユリとケイのダーティペア。 とにもかくにも教師と生徒に扮し学園に乗り込んでいったふたりを待ち受けるものは…… 超人気のスペースオペラ・シリーズ第４弾！
		補足： →早川書房 単行本版

ＦＬＡＳＨ１	天使の憂鬱			ハヤカワ文庫
		ＪＡ ６１４ タ１５	初版：　１９９９／０５／１５ ＩＳＢＮ：　４－１５－０３０６１４－１ 定価（当時）：　５４０円＋税
		解説（当時）： 惑星アガルタの軌道上に浮かぶ巨大研究施設が突如謎の暴走を起こし地表を破壊した。 施設内に潜入したＷＷＷＡのトラブル・コンサルタントは、そこで邪悪な意志生命体と遭遇する。 事件の背後関係を解明するために、ＷＷＷＡは犯罪トラコンに捜査を命じた。 派遣されたのは、スカウトされたばかりの新人コンビ、ユリとケイだった。 銀河系最強の美少女二人が巻き起こす大活躍と大騒動を描く超人気シリーズ、パワーアップ新登場！
		補足： →早川書房 単行本版 あーぁ、こんなチープな表紙になってしまって…

ＦＬＡＳＨ２	天使の微笑			ハヤカワ文庫
		ＪＡ ６１９ タ１６	初版：　１９９９／０７／１５ ＩＳＢＮ：　４－１５－０３０６１９－２ 定価（当時）：　５８０円＋税
		解説（当時）： ＜イコシエル＞事件からひと月、その後の事件の動向と真相を探るべく、 薔薇十字学院で生徒として待機任務についていたユリとケイは、学院恒例の修学旅行に参加することになった。 しかし旅行中の彼女たちの前に、新たな妖魔が出現する。 危うしダーティペア！ 真言僧の円行、呪禁師のファン・スーに加え、ヨーガの秘技を使うインド人美青年ディーバ、そして、 かわいい小犬のような生物ゴンタの登場で、さらにパワーアップ！
		補足： →早川書房 単行本版

ＦＬＡＳＨ３	天使の悪戯			ハヤカワ文庫
		ＪＡ ６２５ タ１７	初版：　１９９９／０９／３０ ＩＳＢＮ：　４－１５－０３０６２５－７ 定価（当時）：　５４０円＋税
		解説（当時）： 専用宇宙船＜ラブリーエンゼル＞の飛行訓練から逃げ出したユリとケイは、 森の中の広場にアトラクション施設の廃墟を発見、無人なのをいいことに建物を破壊する大暴れをくりひろげる。 後日、ついに受けさせられた飛行訓練に四苦八苦する彼女たちを、突如、船籍不明の戦闘機が襲った。 おぼつかない操船に、パニックが重なり、ふたりは絶体絶命の大ピンチ！ 邪悪な敵との熾烈な戦いに惑星全土が震撼する、新シリーズ第３弾。
		補足： 絶対シリーズ１の表紙を真似してるな…何を考えているんだ るりあ０４６。

外伝	ダーティペア 独裁者の遺産			ハヤカワ文庫
		ＪＡ ６５５ タ１８	初版：　２００１／０１／３１ ＩＳＢＮ：　４－１５－０３０６５５－９ 定価（当時）：　５２０円＋税
		解説（当時）： あの、ユリとケイが帰ってきた！？ 今回ふたりが派遣されたのは、惑星アムニール。 かつて独裁者による恐怖政治が布かれていたが、革命によって崩壊。 非情皇帝と呼ばれた独裁者は処刑され、現在は新政府が樹立されている。 ふたりの任務は、圧政の崩壊後も執拗に抵抗を続ける独裁政府の残党”皇帝の息子たち”を排除することにあった。 クァール族、ムギ誕生の秘密に迫る、オリジナル・ダーティペア、ルーキー時代のエピソード。
		補足： →早川書房 単行本版

シリーズ１	ダーティペアの大冒険			角川文庫
		緑 ５４４－１	初版：　１９８３／０８／２５ ＩＳＢＮ：　４－０４－１５４４０１－７ 定価（当時）：　３４０円
		解説（当時）： ＷＷＷＡ（世界福祉事業協会）の”ダーティペア”って知ってる？ そのひとり、あたしの名はケイ。理想的なプロポーションに目はブラウン、キュートでボーイッシュな美人よ。 一方、相棒のユリは、あたしより少し小柄で漆黒の長い髪をした色白のお人形さんみたいな女の子。 あたしたちの仕事は、この銀河連合（ユナイテッド・ギャラクシカ）における犯罪トラブル・コンサルタント。 というと綺麗に聞こえるけど、実は、山ほど起こる血なまぐさい事件をむりやり暴力的に解決してしまうのが役割というわけ。 ”では手始めに…と！” アクションたっぷり、お色気ムンムン、宇宙の難事件を見事に解（怪？）決してゆく、 痛快ＳＦシリーズ・第一弾。
		補足： →ハヤカワ文庫 文庫本版

シリーズ２	ダーティペアの大逆転			早川書房
		－	初版：　１９８５／０７／１５ ＩＳＢＮ：　４－１５－２０３２９２－８ 定価（当時）：　８００円
		解説（当時）： あたしたち１９歳の可憐な乙女。 宇宙の悪と戦う正義の味方よ。 なのに……あによォ！　うっさいわねぇ、”ダーティペア”なんて呼ばないで！！ 《帯より引用》
		補足： →ハヤカワ文庫 文庫本版 Ｂ６変型並製。文庫本よりこちらの方が先に出版されている。

シリーズ３	ダーティペアの大乱戦			早川書房
		１１４１２９	初版：　１９８７／０３／１５ ＩＳＢＮ：　４－１５－２０３３２５－８ 定価（当時）：　８８０円
		解説（当時）： ユリとケイのダーティペア。今回は惑星ドルロイへ高級セクサロイド破壊の犯人捜しにやってきたが…… 事態は思わぬ方向へ！ 《帯より引用》
		補足： →ハヤカワ文庫 文庫本版 →クラッシャージョウ外伝１ ドルロイの嵐 Ｂ６変型並製。文庫本よりこちらの方が先に出版されている。

シリーズ４	ダーティペアの大脱走			早川書房
		１１４１５１	初版：　１９９３／０３／３１ ＩＳＢＮ：　４－１５－２０３５５１－Ｘ 定価（当時）：　１２００円
		解説（当時）： ロチェスター財団が経営する銀河系随一のお嬢様学校＜聖エルモ学園＞に奇病発生！ 美少女たちが次つぎとなす術もなく病いに斃れていく。 そこで、財団はＷＷＷＡに救援を求めたが……派遣されたのは、疫病流行など関係なさそうな犯罪トラコンの、 さらに関係なさそうなユリとケイのダーティペア。 しかし、とにもかくにも教師と生徒に扮し、ユリとケイは学園に乗り込んでいく。 そんなふたりを待ち受けるのは、美青年か、はたまた異形の異星人か？
		補足： →ハヤカワ文庫 文庫本版 Ｂ６変型並製。文庫本よりこちらの方が先に出版されている。

シリーズ５	ダーティペアの大復活			早川書房
		１１４１９２	初版：　２００４／０８／１０ ＩＳＢＮ：　４－１５－２０８５８４－３ 定価（当時）：　１２００円＋税
		解説（当時）： 銀河系最強の美女コンビが還ってきた！ 冷凍睡眠に入っていたユリとケイを目覚めさせたのは、女性型バイオボーグのフローラ。 彼女によれば、ふたりが眠っているあいだに、世界はたいへんヤバいことになっているという。 起きたばかりのふたりは、彼女の依頼を受けて、危機におちいったこの世界を救うために行動を開始したのだが、またもや信じられないトラブルに巻きこまれてしまう。 トラブルを処理するはずのふたりが、なぜか引きおこしてしまうさらなるトラブル。 これが、大宇宙を揺るがすダーティペアの復活劇だ！
		補足： Ｂ６変型並製。

ＦＬＡＳＨ１	天使の憂鬱			早川書房
		１１４４２０	初版：　１９９４／１２／３１ ＩＳＢＮ：　４－１５－２０７８９３－６ 定価（当時）：　９８０円
		解説（当時）： 惑星アガルタの軌道上に浮かぶ巨大研究実験施設＜イコシエル＞が、突如、地表を攻撃し始めた。 たちまち惑星表面には大惨事の渦が沸き起こる。 事態を重視したＷＷＷＡはトラコン・ハマダを現場に派遣したが…… 施設不覚に潜入したハマダが目にしたのは、異星からきた邪悪な意志生命体だった！ 事件の背後関係を解明するため、 ＷＷＷＡは新人トラコン・ユリとケイに＜イコシエル＞の運営権をにぎる薔薇十字学院の学生寮の捜査を命じたが……。 超人気シリーズがさらにパワーアップして登場！
		補足： →ハヤカワ文庫 文庫本版 Ｂ６変型並製。文庫本よりこちらの方が先に出版されている。

ＦＬＡＳＨ２	天使の微笑			早川書房
		１１４４２７	初版：　１９９７／０１／３１ ＩＳＢＮ：　４－１５－２０８０６１－２ 定価（当時）：　１０００円
		解説（当時）： 研究実験施設＜イコシエル＞事件に端を発したイソギンチャクラーとの闘いが終わって、ひと月。 ユリとケイはとりあえずさらなる敵の動向を探るため、薔薇十字学院で毎日を過ごしていたが、 そうこうするうちに恒例の修学旅行が行われることになった。 行く先は、大宇宙。豪華客船でのリッチでゴージャスな船旅、のはずだったが。 前作で活躍した円行、ファン・スーに加えてインド人の美青年ディーバも登場。脇役陣もパワーアップ。
		補足： →ハヤカワ文庫 文庫本版 Ｂ６変型並製。文庫本よりこちらの方が先に出版されている。

外伝	ダーティペア 独裁者の遺産			早川書房
		１１４１６４	初版：　１９９８／０８／３１ ＩＳＢＮ：　４－１５－２０８１８１－３ 定価（当時）：　１０００円＋税
		解説（当時）： あたしの名前はケイ。ＷＷＷＡのトラブル・コンサルタントである。 今回は、相棒のユリとふたりでおひつじ座宙域に属している恒星の第５惑星アムニールに派遣された－－ 地球連邦から独立したとたんアムニールは独裁者アリエフの支配する星になった。 アリエフはまず、新憲法を制定し、みずからを永世大統領に任じたのだ。 だが２０年間の圧政は革命をもって終焉を迎えた。 革命評議会が結成され、仮政府が樹立された。 しかし一方、アリエフへの忠誠心を幼児の頃から意識の深部に刻み込まれた”皇帝の息子たち”が反革命軍事行動を開始。 スペースコロニーにあるアリエフの別荘「黄金宮」に立て籠り、異常といっていいほどの抵抗を続けている。 そしてついに二勢力が激突することになった。 『ダーティペアの大冒険』を遡る、クァール族のムギ誕生の謎が明かされるエピソード。
		補足： →ハヤカワ文庫 文庫本版 Ｂ６変型並製。文庫本よりこちらの方が先に出版されている。

英語版	ダーティペアの大冒険			講談社英語文庫
		KEL 30	初版：　１９８７／０８／２０ ＩＳＢＮ：　４－０６－１８６０３０－５ 定価（当時）：　４５０円
		解説（当時）： あたしの名前はケイ。自分で言うのもなんだけど、キュートですこしボーイッシュな美人よ。 相棒のユリは、肩までのびた黒髪がとても美しいお人形さんみたいな女の子。 そう、もうおわかりね。私たちWWWAのダーティペアよ。 《帯より引用》
		補足： 英題：The Great Adventures of Dirty Pair 翻訳者：デビット・ルイス（David Louis） 巻末には単語解説として文中に使用されているスラングが紹介されている。 「ペッペッペ！（何よ！）」は「Phooey!」だそうです。勉強になる！(?) 【 帯なし｜帯あり 】

－	－			－
		－	初版：　ｘｘｘｘ／ｘｘ／ｘｘ ＩＳＢＮ：　４－ｘｘ－ｘｘｘｘｘｘ－ｘ 定価（当時）：　ｘｘｘ円
		解説（当時）：
		補足：