DOMINION / ドミニオン
2003/05/04 更新
特集#04 TANK S.W.A.T. メールインタビュー
士郎正宗氏において初めて商業誌に連載(?)された作品です。
『アップルシード』 が書き下ろし単行本として登場して8ヶ月後に 『ドミニオン』 が掲載ということで、
白泉社もなかなか見る目があるということでしょう(笑)
ドミニオンは、コアな信者が復活活動を行っている(いた) 「月刊コミコミ」 の
増刊である 「コミック読本 SF大特集('85 AUTUMN)」 に読み切り作品として登場しました。
士郎氏曰く、当時スタジオぬえの加藤直之氏が
『宇宙の戦士』 (ロバート・A.ハインライン著/矢野徹訳/ハヤカワ文庫SF230)の挿絵として描いたパワードスーツから影響されて、
それの手足を取ってミニパトのイメージを加えて、
ドミニオンの代表タンクであるボナパルトが誕生したそうです。実はこのパワードスーツ、 『アップルシード データブック』
に収録されている 「26.CALLED GAME」 の一番最初に登場しています(「タマゴつかみます。はいっっ」)。
初期のドミニオンはお気楽メカアクションをコンセプトに描かれていますが、士郎氏の一連の作品の中で一番絵が「荒れて」います。
原因として考えられるのは、この時期の士郎氏は、
1) 『アップルシード』 の書き下ろし(2~3巻)で忙しい
2) 『ブラックマジック』 のアニメ化に伴い絵コンテを描くので忙しい
とまぁ、比重からして 『ドミニオン』 の手を抜かざるを得ないといったところでしょうか…
初期のドミニオン(ドミニオンF)から8年(!)して、「コミックガイア」に連載開始となった 『コンフリクト編』 ですが、
登場人物等はそのまま引き継ぎながらもコンセプトは切り離して考えられており、別に構築された世界として描かれているようです。
当初は1話目の 「NO MORE NOISE」 を含めて全4話の構想だったのが、現在まで残り3話は登場気配もなく……士郎氏、
あなたは中途半端な作品が多い!多すぎるよ!!(これがファンの嘆きの98%を占めると思うナ…)
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