さて、掲示板にも書かれていますが(狂犬王様情報サンクス!)、
講談社の12ヶ月連続刊行小説企画 「大河ノベル2007」の 2008年版に、
士郎正宗氏のイラストが起用されるとのことです!(情報源:Amazon)
大河ノベル2008での執筆者は島田荘司氏で、自身の過去の日記にもこう書かれています。
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■島田荘司のデジカメ日記 第280回
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「進々堂世界一周」は、隔月の偶数月に刊行していき、奇数月に、新構想を書き下ろすファンタジーを展開していく、そんなことを考えた。
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北米にも出していける可能性をも一応含ませるため、ファンタジー小説は、できるだけ漫画に近いライト・ノヴェルとする。そして絵を多く挿入する。つまり漫画の体裁に近づける。しかし北米に出すということを視野に入れるなら、この画家が非常に重要になる。アメリカの若者は、当初はヴィジュアルにしか興味を持たないから、この画家は重要で、アメリカ人も好み、納得するだけの力を持つ人に登場をお願いしなくてはならない。そうなら、あの「マトリックス」に影響を与えた、「攻殻機動隊」の士郎正宗さんしかいないことになる。こういう人ならアメリカ人は確実に興味を持つし、すでにもうファンも大勢いるはずだ。
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ぼくの脳裏にあるイメージのひとつは、明治維新が起こらず、軍事政府たる徳川幕府が、21世紀まで生き延びたなら江戸はどうなっていたか、といった一種のシミュレーションのファンタジーで、闘いのメカを縦横に駆使するような活劇になるかもしれない。ぼくは彼の絵の、高品位な塊り感表現、ビリーヴァブルなメカ感覚が大変好きなので、そうなら彼がよいと思ったのだ。もしも彼が可能なら、ぼくはむしろ彼のメカ画を盛りあげるように物語を構想し、文字を書く──、とそんなことまで考える。
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かつて士郎正宗さんの絵を見た時には非常に驚いた。女の体の塊り感覚が見事で、彫刻家たちの粘土づけを連想した。こういった感覚は、これは天性のものだろう。ただ反復訓練というだけではなかなか身につくものではない。メカの見え方にも大いに説得され、こんな漫画家も出てきたのかと知って、日本の漫画世界も進んだものだなと感心した。
(C) Shimada Soji/Hara Shobo
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だそうです。これは嬉しい指名ですね!
どうやら2008年奇数月のファンタジー小説のイラストが士郎正宗氏の担当になるようです。
しかも絵を多く挿入するとのことですので、『ヴァレリア・ファイル』 や 『真・退魔戦記 退魔官 赤神恭也』、『邪神ハンター』 のような感じでしょうか。
しかも、講談社BOXの生みの親である太田克史編集長のインタビュー記事にはこんな事も。
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■ゲスト・レビュアー:第1回 太田克史(講談社BOX編集長)
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2008年に「大河ノベル」に挑んでいただく島田荘司さんがあの『攻殻機動隊』の 士郎正宗さんにイラストを頼むための説得材料にと、最近、原稿用紙50枚くらいのイメージスケッチを書いてくれたんですよ。そうしたら、今度の4月に発行予定の講談社BOXのファン倶楽部会報誌『KOBO vol.1』に、その島田さんのイメージスケッチを別冊付録にして入れたいと、あるスタッフが僕に言ってきて。
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残念ながら講談社BOXのファン倶楽部 「KABO」 の入会申込みは既に終了しているので、その会報誌をチェックすることができません・・・・誰か会員に入ってませんかね?
さぁ色々と楽しみになってきました。
こちらが早いか、COMICリュウの新作が早いか、それとも映画版 APPLESEED の続編 『EX MACHINA』 が早いか・・・どうなることでしょ?(^^;
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