sTwo - 士郎正宗の温故知新!

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士郎正宗の温故知新!



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特集#03 - 漫画研究団体アトラスとは!?
2005/02/13 更新

士郎正宗氏が 『アップルシード』 で漫画家としてプロデビュー(本人はプロではないと言っているが・・・)する以前、 本格的にマンガを描き、公表する場がありました。それが 「漫画研究団体アトラス」 というサークルです。 各誌メディアで見られる士郎氏のプロフィールでは、 「同人誌アトラスで~」 とよく紹介されていますが、その詳細を知るファンは多くないでしょう。

そこで、今回の特集では 「漫画研究団体アトラス」について取り上げてみたいと思います。 士郎氏のアマチュア時代を垣間見ることができる・・・かな?

2005/02/13 sTwo

『ATLAS Vol.12』 6周年記念イラスト
CONTENTS

  1. アトラスの歴史
  2. アトラスのメンバーについて
     北奥秀樹 / 杉原貴和 / 永松勝己 / 那須野大介 / ぴゅあ / あきら
      / 秋本ルネ / 伊藤浩二 / 鋼鉄はがね / ( 星野之宣 )
  3. アトラスの発刊物
     - 同人誌『ATLAS』
     - 同人誌『ぱて』
     - 同人誌『EZO ATLAS』
     - イラスト集
     - 合作
     - 個人誌
     - その他

1. アトラスの歴史

アトラス会報「KINTALION Vol.14」より。合作『イエローホーク』のイメージイラスト 時代は 『宇宙戦艦ヤマト』 によるアニメブーム真っ最中の 1977年(昭和52年)、 兵庫県尼崎市の市立尼崎高等学校が舞台となります。

当時高校2年生の北奥秀樹氏と杉原貴和氏は、クラスメートでもありました。 北奥氏は前年にSFマガジンに連載中の漫画 『グランドマーク』(スタジオぬえ作品)を見て以来メカデザインに興味を持ち始め、 杉原氏はというと・・・地学部の部長でした。(^^

その地学部の先輩が漫画同好会に所属しており、秋の市高祭(文化祭)の時に地学部の部室の前の通路を使って、アニメ上映会やイラストの展示即売会を催しました。 結果としてそこへアニメに興味を持っている者がほぼ一堂に集まり、後のアトラスの主メンバーとはここで出会うことになります。 市高祭後、山本京嬢が主催するアニメサークル 「コスモス」 の存在を知り、その主メンバーはサークルへ入会するのですが、 創作活動を行いたかったメンバーはヤマトのファンサークルだったコスモスとは相容れられず、すぐに脱会してしまいます。

その後 1978年4月に兵庫県西ノ宮市で開催されたイベント 「コミックバザール」 に触発され、 ついに 1978年7月、那須野大介氏を編集長、永松勝己氏を会長とするサークル 「アトラス」 が誕生します。 最初の発刊物 『ATLAS』 はイラスト特集号ということで Vol.0 となり、またメンバーは皆ストーリー漫画を描いたことが無い漫画未経験者の集まりだったため、 アトラスは "漫画研究団体" という肩書きが付けられることになります。

この時のアトラスの主メンバーは皆高校3年生という、一般的には大学受験で忙しい時期なのですがね(笑)

ちなみにアトラスという名前はギリシャ神話に登場する巨神が由来で、 「大きくなろう!天空をも背負える力を持とう!」 という気持ちが込められているそうです。 アトラスは世界の西の端を背負っているので、関西を背負うという意味も含まれているのかな? ・・・でも最終的にはペルセウスからメドゥサ(ゴルゴオ)の盾によって石に変えられてしまうのですが・・・今の活動休止中の事が予言されていたとか(笑)
(アトラスはまだ解散していませんよー)
 

- そして最盛期へ -

アトラスの'名物'会長、北奥氏のイメージイラスト 「ホック・トム」(笑) アトラスの主メンバーが無事高校を卒業し、舞台は 1979年(昭和54年)の大阪芸術大学へと移ります。 この年、サークル 「コスモス」 の山本京嬢が "あきら" のペンネームでアトラスに参加するようになりますが、 その山本京嬢と同じ 関西女子美術短期大学 に通っていた秋本ルネ嬢も、引力に惹かれるがごとく参加することになります。 そう、この秋本ルネ嬢が士郎正宗氏の姉ということです。 結果として山本京嬢が秋本ルネ嬢を巻き込んだように、秋本ルネ嬢も士郎氏を巻き込んでいきました。 この時、杉原貴和氏は大阪芸大2年生、士郎氏は同じ大阪芸大の1年生です。

士郎氏がアトラスに参加したのは 1980年11月の 『ATLAS Vol.7』 からですが、実質この年以降からがアトラスの最盛期と言えるでしょう。 さらに翌年、鋼鉄はがね氏の参加によりその勢い(変態度?)は加速を増していきます。 士郎氏の作品 『黄金炎柱祭』 はその完成度から多くの読者を魅了し、 アトラス主メンバーの連載作品(あづみ悠氏の 『レッド・シリウス』、チビッコギャング氏の 『グリーン・リベンジ』、杉原まさし氏の 『スターナート・ユウ』)が終了後はアンケートでの人気が士郎氏に集中する結果となり、 次第に 「アトラス」=「士郎正宗」 という図式が出来上がってきます。

1982年後半に入ると、士郎氏の個人誌 『ブラックマジック』 のためにアトラスの主要メンバーがほぼ全員アシスタントに駆り出されたり、 その主要メンバーが大学を卒業し社会人になった関係で、アトラスの発刊物がストップしてしまいます。 一応 『ATLAS 12』 が難産の末 1984年3月に発刊されますが、以後続刊の発表は無かったようです。

そんな状態を危惧してか、「作者に3日間しか執筆猶予を与えずスピーディかつアグレッシブな同人誌」 をコンセプト(?)として、 1984年3月に "アトラス緊急増刊号" の 『バトルコミック ぱて』 が発刊されました。 この 『ぱて』 は途中にイラスト集 『どろしぃ』 を挟みながら 1987年 『ぱて 6』 まで意欲的に発刊されますが、 その後は 1990年の合同誌 『アトパス』 を除いて創作活動は休止となりました。
 

- もうひとつのアトラス 「札幌支部」 -

1979年某書店の企画で、大阪の同人誌を北海道に紹介するイベントが催されました。 その年にアトラスに入会した北海道の2名の女性会員がきっかけとなり、1981年にアトラス札幌支部が開設されます。 当初の札幌支部の会員数は12名でしたが、内女性会員が10名と、本部とは多少毛色の違う(?)支部だったそうです。

その後札幌支部でも同人誌を作成したいということになり、1984年11月に 『EZO ATLAS 1』 が発刊されます。 これはSF色の濃い本部の 『ATLAS』 とは違った、どちらかといえば少女漫画寄りの同人誌です。 本部の主要メンバーもいくつかイラストを寄稿していますが・・・

そんな札幌支部も 1987年11月15日に 『EZO ATLAS 6周年解散号』 の発刊を最後に解散してしまいます。 解散の原因は定かではないですが・・・当時主流であった "アニパロ" ではなく、オリジナル創作のサークルとして存続が困難だったのではないでしょうか?


『グランドマーク』 1976/スタジオぬえ/早川書房 補足:

グランドマーク』 は早川書房刊行の雑誌 「SFマガジン」 の 1976年 8月号から 1977年 5月号まで連載されていた漫画です。
パッと見は士郎氏の 『蜂の惑星』 にソックリ!(いやこっちが先でしょう(笑))で、絵と文章とメカニック分析図で構成されています。 アトラスや士郎氏へ多くの影響を与えた作品と思われます。

この作品は 「SFイラストの世界 スタジオぬえのすべて (ファンタスティックコレクション No.8)」 (朝日ソノラマ/1978年) に第1話(1976/8~12)が再録されています。
まだ古本屋等で見かけますので、ご覧になりたい方はぜひ!


No. 名誉会員 第1号 
名前 星野之宣

イラスト:あづみ悠
2. アトラスのメンバーについて

まずはこの 「漫画研究団体アトラス」、 士郎正宗氏以外にどのようなメンバーが活動していたのか? というところをご紹介しましょう。

なんとこのメンバー以外に、 あの言わずと知れた日本のSF漫画家である星野之宣氏が、 1980年11月30日にアトラス名誉会員ということで登録されています。
アトラスは関西のサークルですが、何度か東京に足を伸ばし数多くのアニメ会社や雑誌社を訪問しています(会報 『KINTALION』 参照) 。 その一環で星野之宣氏のご自宅を訪問し、その際に 「是非アトラスの名誉会員に!」 とお願いした所、快諾していただいたそうです。 なにか実質的な活動はしていたのかな?

No.001名前 北奥秀樹 ペンネーム  北斗秀樹、KINTA-LION(キンタリオン)、キン太

イラスト:士郎正宗
アトラス創始者の一人で、 "アトラス" という名前を杉原氏と共に命名。 『ATLAS 6』 から2代目のアトラス会長の座に着き、以後アトラスの "名物会長" と恐れ親しまれるようになったとか(笑)
気は優しくて力持ち・・・だからかどうかは不明ですが、仲間内からは "キンタ" と呼ばれていたそうです。 しかし彼の似顔絵はどれを見ても "頭がトンガッテイル" のは、何故に・・・?  彼が高校1年の1976年にSFマガジンに連載中の漫画 『グランドマーク』(スタジオぬえ作品)を見て以来 メカニックデザインに興味を持ち始め、当時アトラス内で 「メカイラストの雄」 と呼ばれる程メカを描き込んだ彼でしたが、人物の描写には結構苦労されていたようで・・・ しかし晩年(笑)の作品 『1912』 はストーリー、キャラ、メカのいずれもよく出来たバランスの良い傑作でした(が、未完なのはちょっと・・・)。
当時スーパーカブの覇者だった彼も、鋼鉄はがね氏の影響でバイク狂になり、GPzを乗り継いだ後、 近年はBMWの二輪にまたがって、15歳年下の奥さんと西へ東へツーリングを楽しんでいるようです。 でも今は子育てに忙しいのかな?

No.002名前 杉原貴和 ペンネーム  杉原真士、杉原まさし

イラスト:士郎正宗
アトラス創始者の一人で、『ATLAS 6』 から2代目編集長の座に着く。北奥氏とは高校2年でクラスメートとなり、 アトラス創立の前に二人で合作 『マシンナー・プラネット』 を作成したとか(未確認)。
また士郎正宗を世に送り出した影の立役者ともいえる人物でしょう。 その手腕はアトラスの"鬼"編集長というポジションで遺憾無く発揮され、 『ATLAS』 の品質向上に努めるほか、 『黄金炎柱祭』 や 『マジックキャラバン(後のブラックマジック)』 に関してもその企画段階から大いに貢献されたようです。 彼自身 『ATLAS』 の中では 『スターナイト・ユウ』 や 『大陸帰行(未完)』 といった大作を発表していますが、 合作の脚本や他メンバー作品の原作、表紙絵のカバーストーリー等を手がけるあたりは、 漫画家というよりもシナリオライターやコーディネーターと表現する方がしっくりくるようです。
彼もまた鋼鉄はがね氏の毒牙にかかったバイク狂の一人ですが、その熱中振りは実際に乗り回すだけでは治まらず、 『バトルコミック ぱて』 の作品 『ごんごう魔王』 や アニメ 『BLACK MAGIC M-66』 内のバイク設定までに至るのでした。 ・・・そう考えると、鋼鉄はがね氏の影響力ってスゴイ・・・ 当時はCBR乗り継ぎ、 1995年まではVFRに乗っていたそうです。

No.003名前 永松勝己 ペンネーム  チビッコギャング、佐助

イラスト:士郎正宗
アトラス創立時のメンバーで、初代会長兼会計。また1984年までは彼の家がアトラス本部として活用される(笑)。 ちなみに北奥氏とは高校1年のときのクラスメート。
彼の作品としては、短編をはさみつつも大作 『グリーン・リベンジ』 を発表し、 その後ペンネームを "佐助" に変更してからは、主にかわいいキャラ系でいくつか短編を発表しています (ちなみに彼のお兄さんも "那智丸" としてアトラスに参加していました)。 しかし彼は作品発表だけではなく、遊びをメインとして人との交流を深める事への貢献度合いが大きく、 「アトラス = 娯楽集団」 としての考え方を根付かせた功労者でもあります。 当時アトラスで行われていたお茶会や合宿、またお祭り騒ぎ的な企画は彼の発案であることが多かったようです。
やはり彼もまたはがね氏の毒牙にかかり、当時VF400Fに乗っていました(六甲でコケた経験アリ)。

No.004名前 那須野大介 ペンネーム  三枚大介、NASSAN

イラスト:士郎正宗
アトラス創立時のメンバーで、初代編集長。後に会計となる。 彼の会計としての手腕のおかげで、アトラスは当時の漫研ではめずらしく赤字経営をのがれていたらしい。
アトラスのメインメンバーではあるが、彼自身あまり作品を発表していません。なので、特筆すべきこともありません(笑) が、逆に、アトラスの中で 「唯一の真人間」 と噂されているようです・・・

No.006名前 八木貴司 ペンネーム  あづみ悠、ぴゅあ

イラスト:士郎正宗
アトラス創立時のメンバーで、アトラスの会報 「KINTALION」 の編集長を1981年から務める。
皆さんご存知の通り、 "ぴゅあ" というペンネームで青心社から何冊かコミックが出版されていますが、 彼自身は某マンガ家のアシスタントであったり、またアニメーター(*)としても活躍していました。 会報 「KINTALION」 内でも 『漫画ゼミナール』 を解説するほど、漫画やアニメに対しての情熱は高く、その結果アトラス内で最も厳しい批評家とウワサされ、 アトラスの女性会員も何人か泣かされたとか・・・(真実はいかに?)。 そんな彼の作品としては、大作 『レッドシリウス』 を仕上げた後に 『リアニメイテッド・フロム・ザ・ゲイル(未完)』 など質の高い短編をコンスタントに発表しています。 彼の作風はどことなく小山田いく氏に似ていると思うのは・・・私だけ?
(*)ちなみにアニメ 『ゲームセンターあらし』 にイエローホークのキャラや北奥氏を密かに登場させたらしい・・・

No.00?名前 山本京    ペンネーム  あきら、猫の子きいろ

イラスト:あきら
アトラスに初期から参加していた主要メンバーの一人で、主に 『ATLAS』 の校正を務める。
彼女はアトラスより一足早く、宇宙戦艦ヤマトを中心としたアニメサークル 「コスモス」 を立ち上げていました。 このサークルに後のアトラス主要メンバーが入会するのですが、創作活動を行いたい彼らには居心地が悪かったらしく、すぐに脱会されてしまいます(笑)。 後ほど彼らが立ち上げたアトラスに、縁あって彼女も顔を出すようになりました。 そんな彼女もアトラスで 『チビッコ Pair シリーズ』 などの短編作品を幾つか発表していますが、 裏方の校正に務めることがほとんどで、よく 「アトラスの原稿って誤字が多いのよネ。メインの諸君は現代国語をまじめに勉強したんだろうか!?」 とグチをこぼしています。
ちなみに、今は杉原貴和氏の奥さんです。 なので正確には 「山本京""」 ではないんですよね(笑)

No.013名前 ○○○○ ペンネーム  秋本ルネ

イラスト:秋本ルネ
言わずと知れた(?)士郎正宗氏の実の姉。
当時、関西女子美術短期大学(現:宝塚造形芸術大学短期大学部、旧:関西芸術短期大学)へ通う彼女は、同じ短大で同期の山本京嬢の影響で、 『ATLAS 5』 からアトラスに参加することになります。 作品は 『⊿(デルタ)・ハリケーン』 を連載後いくつかの本格少女漫画な短編を発表していますが、1982年の秋の結婚後、アトラスでの活動を停止しています。 (他のサークルへは顔を出しているようですが)
そんな彼女が 「弟が SF 物の漫画を描きたいと言ってる」 と連れてきたのが士郎正宗氏です。 その時には既に 『黄金炎柱祭』 のプロットは完成していて、彼女から杉原氏へその企画書が手渡されたのでした。
ちなみに彼女も既婚者なので、正確には 「秋本ルネ""」 ではないですよね(笑)

No.018名前 伊藤浩二 ペンネーム  如月敬

イラスト:如月敬
士郎氏の1歳下で、当時ネオメディア・プロダクションというアニメ会社に所属。
アトラスでは 『恐怖を見た時 君は』 という作品を残すのみでしたが、アニメーターとしての彼の活躍は皆さんご存知のとおり。 『プラレス三四郎(1983)』、『アイアンリーガー(1993)』、『無責任艦長タイラー(1993)』 などに原画マンとして参加する他、 『ドミニオン(1988)』、『マクロス7(1994)』、『フルメタル・パニック!(2002)』 などのメカ作監、 『魔装機神サイバスター(1999)』、『スクライド(2001)』 などの作画監督、そして 『ガイスターズ(2001)』 の監督と、長く活躍されています。

No.025名前 高杉雄大 ペンネーム  鋼鉄はがね

イラスト:士郎正宗
アトラスが変態集団と言われるようになった元凶(失礼)。 当の本人がザク好きであることや、1981年5月4日に名古屋で開催された 「コミック・カーニバル」 にヘルメット姿で参加した逸話などから、 彼の自画像は左図の様なキャラクターとなった。士郎氏のコミックにも隠れキャラとしてよく登場しているのは皆さんご存知の通り。
彼のデビューは 『ATLAS 10』 で発表された問題作 『ひえっ!!』 。 その変態体質(笑)もさることながら、その後のアトラスの "メカ" に対する指向を これまでの宇宙船から人型兵器へと移行させる影響力があったそうです(そういう意味では "メカイラストの雄" であった北奥氏とはライバルだったのかも!?)。 それだけではなく、アトラスに "バイク狂" 文化を持ち込んだ張本人でもあります。 その毒牙の一番の犠牲者(?)は永松氏だったらしい・・・
ブラックマジック』 や 『アップルシード』 では 士郎氏のアシスタントとしてトーン貼り等していましたが、彼自身いくつかの短編作品や、 『めかめかばっきゃん』、『人型ミ~ハ~クラブ』、『ちゅっぱちゃぷす』 などの自費出版の個人本を発表しています。 (なんなんだこのタイトルは(笑))
ちなみに1992年のアフタヌーン新人賞 夏のコンテストに投稿、おしくも佳作にとどまりました。


3. アトラスの発刊物

1978年の設立以来長年にわたって創作活動を行ってきたアトラスですが、実際にはどれだけのものが発刊されているのか? ということで簡単ですが纏めてみました。 抜け等ありましたらゴメンナサイ・・・

同人誌 『ATLAS』 

士郎正宗氏のコミック 『黄金炎柱祭』 が連載された伝説(?)同人誌 『ATLAS』 。 Vol.2 から同人誌ご用達の印刷所 「大友出版」 との長い付き合いが始まります。 黄色系の表紙が多いのは、当時まだカラー印刷の同人誌が少ない中で一番視認性の高い紙色、という狙いがあったそうです。 表紙は全て北斗秀樹氏の作品。

ATLAS Vol.0 創刊「イラスト特集号」
ATLAS Vol.0 1978年07月01日発行
定価: ???円
発行人: 那須野大介
印刷所: (コピー紙)
B5サイズ / 60ページ

 ・ 渋谷隆 『渋谷の世界』
 ・ ??? 『金田の世界』
 ・ ??? 『高浜の世界』
 ・ 河上裕 『イマジネーションの世界』
 ・ 山本京、春口隆、北斗秀樹
   杉原貴和八木貴司
   『宇宙へのあこがれ、そしてSFの世界』
 ・ 那須野大介 『ラブロマンス』
 ・ 永松勝己 『ラブリーアニメージュ』
 ・ 『続宇宙戦艦ヤマトストーリ』
 ・ 『ハーロックの弁明』
 ・ 『マンガ紹介』
 ・ 『レコード紹介』
 ・ 『ライディーンセルコピー』

ATLAS Vol.1
ATLAS Vol.1 1978年09月18日発行
定価: 380円
会長: 永松勝己
編集長: 那須野大介
発刊所: スタジオアトラス
印刷所: サンエイド
B5サイズ / 60ページ

 ・ あづみ悠 『風船』
 ・ 杉原真士 『スターナイト・ユウ』
 ・ 『人間ドラマ さらば宇宙戦艦ヤマト』
 ・ 勇気チャン 『一枚のレコード』
 ・ 北斗秀樹 『メカワールド』

ATLAS Vol.2
ATLAS Vol.2 1979年03月25日発行
定価: ???円
会長: 永松勝己
編集長: 那須野大介
印刷所: 大友出版
新書版 / 96ページ

 ・ 杉原真士 『スターナイト・ユウ』
 ・ チビッコギャング 『グリーン・リベンジ』
 ・ あづみ悠 『レッドシリウス』
 ・ 那須野大介 『ぼく』
 ・ 春口隆 『メカワールド』

ATLAS Vol.3・4
ATLAS Vol.3・4 1979年08月25日発行
定価: ???円
代表: 永松勝己
編集者: 那須野大介
発行人: アトラス
印刷所: 大友出版
新書版 / 128ページ

 ・ 北斗秀樹 『アリスの微笑』
 ・ あきら 『ねこ ねこ こねこ とんだネコ』
 ・ 大崎ジュン 『私が現われた日』
 ・ Shin 『みどりの精』
 ・ 那須野大介 『大介のページ』
 ・ あづみ悠
   『悠くんの あにまるちっくわあるど』
 ・ 杉原真士 『2001年 塚口の雨』
 ・ チビッコギャング 『仮説』
 ・ 『ゼルフィスの夜明け』

ATLAS Vol.5
ATLAS Vol.5 1980年03月25日発行
定価: ???円
代表: 永松勝己
編集長: 那須野大介
発行人: アトラス
印刷所: 大友出版
新書版 / 144ページ

 ・ あづみ悠 『レッドシリウス』
 ・ Shin 『過ぎ去りし時間』
 ・ Akibi 『人魚姫』
 ・ 大崎ジュン
   『ただいま参上 真琴ちゃん』
 ・ 秋本ルネ 『クリスタル・ローズ』
 ・ 杉原まさし 『スターナイト・ユウ』
 ・ あきら 『マコ』

ATLAS Vol.6
ATLAS Vol.6 1980年08月19日発行
定価: ???円
代表: 永松勝己
編集長: 杉原まさし
発行人: アトラス
印刷所: 大友出版
新書版 / 104ページ

 ・ KINTA-LION 『Why?』
 ・ あきら 『チビッコPair 大旋風』
 ・ 秋本ルネ 『⊿(デルタ)・ハリケーン』
 ・ チビッコギャング 『グリーン・リベンジ』
 ・ 杉原まさし 『スターナイト・ユウ』

ATLAS Vol.7
ATLAS Vol.7 1980年11月25日発行
定価: ???円
代表: 永松勝己
編集長: 杉原貴和
発行人: アトラス
印刷所: 大友出版
新書版 / 112ページ

 ・ 士郎正宗 『黄金炎柱祭
 ・ Shin 『おとしもの夢ひとつ』
 ・ 如月敬 『恐怖を見た時 君は』
 ・ 杉原まさし 『スターナイト・ユウ』
 ・ 大崎ジュン 『バースディハプニング』
 ・ あづみ悠 『レッド・シリウス』

ATLAS Vol.8
ATLAS Vol.8 1981年02月25日発行
定価: ???円
代表: 北奥秀樹
編集長: 杉原貴和
発行人: アトラス
印刷所: 大友出版
新書版 / 152ページ

 ・ あづみ悠 『レッド・シリウス』
 ・ 秋本ルネ 『⊿(デルタ)ハリケーン』
 ・ 大崎ジュン 『午前0時のランデブー』
 ・ チビッコギャング 『グリーンリベンジ』
 ・ 翼夢浩 『アメーバーの恋』
 ・ 士郎正宗 『黄金炎柱祭

ATLAS Vol.9
ATLAS Vol.9 1981年08月10日発行
定価: ???円
代表: 北奥秀樹
編集長: 杉原貴和
発行人: アトラス
印刷所: 大友出版
新書版 / 148ページ

 ・ (アトラス合作) 『イエローホーク
 ・ KINTA・LION 『1912』
 ・ 秋本ルネ 『メビウス』
 ・ 杉原まさし 『スターナイト・ユウ』
 ・ 大崎ジュン 『お中元』
 ・ 士郎正宗 『黄金炎柱祭

※ 表装が青色の版も存在する
   (未確認)

ATLAS Vol.10
ATLAS Vol.10 1982年03月14日発行
定価: ???円
代表: 北奥秀樹
編集長: 杉原貴和
校正: 山本京
発行人: アトラス
印刷所: 大友出版
B6サイズ / 192ページ

 ・ 士郎正宗 『黄金炎柱祭
 ・ 大崎ジュン 『プルート』
 ・ 鋼鉄はがね 『ひえっ!!』
 ・ 翼夢浩 『異次元』
 ・ 未来 『残像』
 ・ 小椋彩 『キャッツアイ』
 ・ 秋本ルネ 『下り坂マイレディ』
 ・ 宇宙流星 『クラッシュ・カルテット』
 ・ アキビ 『AKI no 気配』
 ・ 高杉こずえ 『EVe』

ATLAS Vol.11
ATLAS Vol.11 1982年08月08日発行
定価: ???円
代表: 北奥秀樹
編集: 杉原貴和
校正: 山本京
発行元: 漫画研究団体アトラス
印刷所: 大友出版
B6サイズ / 130ページ

 ・ KINTA・LION 『1912』
 ・ 秋本ルネ 『闇の中のメシア』
 ・ NASSAN 『立ち止まった刻』
 ・ 鋼鉄はがね
   『AFFVに対する異常な愛情』
 ・ あきら 『ある日突然猫だった』
 ・ 佐助 『アトラス一家』
 ・ 士郎正宗 『黄金炎柱祭
 ・ 杉原まさし 『大陸帰行』

ATLAS Vol.12
ATLAS Vol.12 1984年03月15日発行
領価: 780円
代表: 北奥秀樹
発行人: 杉原貴和
発行所: 漫画研究団体アトラス
印刷所: 大友出版
A5サイズ / 208ページ

 ・ あづみ悠
   『リアニメイテッド・フロム・ザ・ゲイル』
 ・ なつのようか 『パンティボーイ繁昌記』
 ・ 上垣外邦照 『MEMORY..』
 ・ 小椋彩 『小さな思いで...』
 ・ 翔★如月 『愛の終る時』
 ・ 大崎ジュン 『プルートー』
 ・ 士郎正宗 『オプショナルオリエンテーション
 ・ 杉原まさし 『大陸帰行』
 ・ 高杉こずえ 『周奉奇譚』

同人誌 『ぱて』 

ATLAS』 の発刊が停滞気味な中、気分転換(?)として発刊されたアトラス緊急増刊号 『ぱて』 。 執筆者に3日間の猶予しか与えず、そのあまりにも早い締め切りに対する怒りにも似た感情を作品に込めさせる、 という所以で "バトルコミック" というらしいです。 当時メタルカラーの印刷が流行ろうとしている中、率先して実験的に表装に使用したのが 『ぱて1』、 『ぱて2』 です。

BATTLE COMICS PATE アトラス緊急増刊号!
ぱて Vol.1 1984年03月10日発行
領価: 280円
代表: 北奥秀樹
発行所: 漫画研究団体アトラス
印刷所: 大友出版
A5サイズ / 30ページ

 ・ あづみ悠 『正しい人間活動講座』
 ・ 佐助 『モビル・ハウス』
 ・ NASSAN 『あのころ』
 ・ 士郎正宗 『バトルオンメカニズム
 ・ 鋼鉄はがね 『日本工業 CO, LTD.』

ばとるこみっく ぱて II
ぱて Vol.2 1984年08月19日発行
領価: 300円
編集: 杉原貴和
会長: 北奥秀樹
印刷所: 大友出版
A5サイズ / 48ページ

 ・ キン太リオン 『らくがき』
 ・ 士郎正宗 『メタモルポーシス
 ・ ぴゅあ 『シルビス』
 ・ 佐助 『3日で何が出来る!!』
 ・ 杉原まさし
   『ハイブリットライダー in 2000』
 ・ あきら 『レッスン』
 ・ 鋼鉄はがね 『パラノイヤ劇場』

※ 初版はカッパー色だが、 色落ちが
   激しいため回収(^^;

BATTLE COMICS ぱて III アトラス増刊号
ぱて Vol.3 1984年12月23日発行
領価: 300円
代表者: 北奥秀樹
編集長: 永松勝己
発行元: 漫画研究団体アトラス
発行所: 大友出版
A5サイズ / 56ページ

 ・ 大崎ジュン
   『ロリータコンプレックスについて』
 ・ ぴゅあ 『NO JOY!』
 ・ まさし 『カイケツ ゴンゴウ魔王』
 ・ 士郎正宗 『ARICE IN JARGON
 ・ 信州ひぐま 『ヒグマのページ』
 ・ 小椋彩 『私はこうして原稿を描いた』
 ・ 佐助 『わらし長者』
 ・ キン太 『NUCLEAR・WEAPON』

バトルコミックス ぱて IIII(4)
ぱて Vol.4 1986年04月16日発行
領価: 300円
発行人: 杉原貴和
代表者: 北奥秀樹
発行所: 漫画研究団体アトラス
印刷所: くりえい社
A5サイズ / 72ページ

 ・ ぴゅあ 『Quark! Quark!』
 ・ 小椋彩 『大ハンマー野郎』
 ・ 士郎正宗 『SHIROW KUNWA
   KONKAI OYASUMIDAYO!

 ・ シグマandきん太 『うわ!テーマは「愛」』
 ・ あおい天平 『ELISE(エ・リ・ス)』
 ・ 佐助 『おもちゃ箱』
 ・ まさし 『ごんごう魔王』

BATTLE COMICS ぱて 5
ぱて Vol.5 1986年12月28日発行
領価: 300円
発行人: 杉原貴和
代表者: 北奥秀樹
発行所: 漫画研究団体アトラス
印刷所: くりえい社
A5サイズ / 66ページ

 ・ ぴゅあ 『KATHARSIS』
 ・ 沢ふみじ 『金魚のおはなし』
 ・ ペロリスト・シグマ・ゴステロ 『UWA!2』
 ・ 小椋彩 『ルリーの冒険記』
 ・ 卓跡浩 『ドリーム』
 ・ 佐助 『A HAPPY NEW YEAR』
 ・ 鋼鉄はがね 『人型み~はっクラブ』
 ・ 『DISCLOSURE of BLACK MAGIC』
 ・ 士郎正宗 『落書コッペパン
 ・ 『士郎正宗作品リスト』

Battle Pop Magazine Pate vol.6 アトラス緊急増刊号
ぱて Vol.6 1987年12月27日発行
領価: 350円
発行人: 杉原貴和
代表者: 北奥秀樹
印刷所: くりえい社
A5サイズ / 86ページ

 ・ 鋼鉄はがね 『かえるのでてきた日』
 ・ 小椋彩 『ルシアーのテスト狂奏曲』
 ・ BY, MA(ハート) 『7-11-5・87 PART 2』
 ・ Aoi Shindo 『どっかん娘登場!!』
 ・ まさし 『納曽利倶楽部』
 ・ ぴゅあ 『KORPOKKUR』

同人誌 『EZO ATLAS』 

北海道地区の女性会員を中心に、1981年に開設された漫画研究団体アトラス札幌支部。 1987年に解散するまでに合計4冊の同人誌を発刊しています。 執筆陣の大半が女性であるため、少女漫画チックな同人誌となっています。

EZO ATLAS 1
EZO ATLAS Vol.1 1984年11月01日発行
定価: 400円
代表: 高橋宏司
編者: 永沢文子
編者: 横浜浩美
発行: 漫画研究団体アトラス札幌支部
印刷所: 北海プリント
A5サイズ / 104ページ

 ・ 加川基 『熱血まんが』
 ・ 富野螢 『The Lonesome Saint』
 ・ 沢ふみじ 『猫三匹伝』
 ・ 卓跡浩 『ああっ!熱血特集』
 ・ 萩原光男 『AFTER DARKNESS 1』
 ・ 熊田雄 『ある晴れた日に』
 ・ 沢ふみじ 『学園ノイズ』
 ・ 宮原哲
   『土曜の午後はチェリータルト!!』
 ・ 如月翔 『ランボー』

EZO ATLAS 2
EZO ATLAS Vol.2 1985年08月01日発行
定価: ???円
代表: 高橋宏司
編者: みんな
発行: 漫画研究団体アトラス札幌支部
印刷所: 大友出版
A5サイズ / 130ページ

 ・ 如月翔 『BURIAL』
 ・ 卓跡浩 『そして...』
 ・ 武田智子 『ハイティーン・カルテット』
 ・ 加川基
   『私の母校・H高校野球部の思い出』
 ・ 沢ふみじ 『学園ノイズ』
 ・ BY, MA(ハート) 『その名はTAKEKAN』
 ・ うすきひさあき 『うるわしのおとめたち!』
 ・ 下手な絵書蔵 『SYLPHIDE』
 ・ 富野螢 『GLORY HOLE』
 ・ あおい天平
   『HIPER, SOLDIER STICKS』

EZO ATLAS 3
EZO ATLAS Vol.3 1986年11月11日発行
定価: ???円
発行: 漫画研究団体ATLAS札幌支部
印刷所: くりえい社
A5サイズ / 132ページ

 ・ 富野螢 『Groey Hore』
 ・ 如月翔 『金ぢゃんといっしょ!』
 ・ 増谷学 『開かれた扉』
 ・ VR-MAX&ちみーくん
   『???&お手伝』
 ・ 加川基
   『MEMORY OF SCHOOL LIFE』
 ・ 南葉由香 『16才の野獣の約束』
 ・ 南葉由香 『ゲームセンター大嵐!!』
 ・ 書蔵 『DONのごめんね日記』

EZO ATLAS 6周年解散号
EZO ATLAS 6周年解散号 1987年11月15日発行
定価: ???円
発行: 漫画研究団体ATLAS札幌支部
印刷所: くりえい社
A5サイズ / 92ページ

 ・ 南葉由香 『DOG AND BOY』
 ・ あおい天平 『あおい天平のおさんぽMAP』
 ・ 豊村顕 『無印良品』
 ・ 沢ふみじ 『あなうめまんぐわっ』
 ・ フランケン 『お嬢達の未来』
 ・ DON-書蔵 『DONは一人じゃ眠らない』
 ・ BY, MA(ハート) 『It's ぐるめ today』
 ・ 沢ふみじ
   『EZO ATLASは一人じゃ眠らない』
 ・ 豊村顕 『仇の仇討ち』
 ・ DON 『新 穴うめまんぐわ』
 ・ VR-MAX&ちみー 『風琴』
 ・ 増谷学 『死神』

イラスト集 

イラスト集 METAL POP DOROTHY (どろしい)
イラスト集 どろしい 1985年12月29日発行
領価: 290円
発行人: 杉原貴和
代表: 北奥秀樹
発行所: 漫画研究団体アトラス
印刷所: 大友出版
B5サイズ / 40ページ

 ・ ぴゅあ
 ・ Shuhou Yasunaga
 ・ 小椋彩
 ・ 士郎正宗
 ・ まさし
 ・ 八城寺執行
 ・ 鋼鉄はがね

 
アトラス会報 『KINTALION Vol.12』 表紙(イラスト:士郎正宗)

合作 

アトラスの歴史の中で、過去にメンバー間での合作や、他サークルとの合同誌に何度かチャレンジしています。 しかし成功したのはわずかで、ほとんどは企画倒れに終っています。 発売日の遅延や企画の消滅はアトラスではよくあった事だそうで・・この辺は士郎氏に通じるものがあるなー(笑)

タイトル 内容詳細 結果
1979 ゼルフィスの夜明け アトラス初の合作。主要メンバー5名で挑むも期日までに間に合わず、最終的には小説風にシナリオ+挿絵として公開された。 ALTAS 3・4 で中途公開
1980
1981
イエローホーク
- GAL・XY・RUN -
杉原貴和氏を筆頭にアトラスメンバーでの合作。士郎正宗氏や鋼鉄はがね氏も参加。当初の予定から 3ヶ月遅れの末、68ページの大作が完成する。 ATLAS 9 で公開
1982 イエローホークII
- スターバーバリアン -
アトラスメンバーでの合作。前回の合作 「イエローホーク」 の続編として、120ページもの超大作に挑むが、あえなく撃沈。その後メカ設定の資料の一部が公開された。 その中には士郎氏のプロテクタースーツの設定資料も含まれる。 ATLAS 12 で資料公開
1984 トライデント アトラス、VTOL、FALCONの3つのサークルでの合同誌。VTOLは園田健一氏率いる大阪のサークル、FALCONは福田晃久氏率いる兵庫のサークル。 A4版、フルカラーカバー、全240ページ以上と大々的に予告されていたにもかかわらず、 一部下書きのみの段階で企画が消滅してしまった。 未発行
1989
1990
アトパス アトラスとCOMIC PASTELSとの2つのサークルでの合同誌。PASTELSは上北佳永嬢率いる奈良のサークル。北奥秀樹氏や鋼鉄はがね氏がPASTELSの集会に乱入していたことがきっかけとなり、 途中にスキー合宿を開催するなどして企画発案から約1年半で発行となる 1990年9月発行

トライデント TRIDENT
トライデント告知その1
トライデント告知その1(『ブラックマジック第2版』より)
トライデント告知その2
トライデント告知その2(『ATLAS Vol.12』より)
COMIC FUSION アトパス
COMIC FUSION アトパス 1990年09月18日発行
領価: 900円
編集人: 上北佳永 / 杉原貴和
代表者: 上北佳永 / 北奥秀樹
発行元: よろずサークルCOMIC・PASTELS / 漫画研究団体アトラス
印刷所: くりえい社
A5サイズ / 264ページ

 ・ ぴゅあ 『MOON SHINE』
 ・ 中野隆則 『ELENA』
 ・ 鋼鉄はがね 『LUCKY GIRLS』
 ・ 酢飼/近視郎/うきゃ 『キャプテン ノーフューチャー』
 ・ 木河楊 『ダークフォース プリンセス』
 ・ M・ショコラ 『The Point of Lovers』
 ・ 小椋彩 『ワイルド キャット』
 ・ 那智丸 『アスカ アマテリウス』
 ・ TOSPAL 『ムサシ』
 ・ 士郎正宗 『コロシアム・ピック
 ・ 西岡希望 『プリシラ ゾンナ』

個人誌 

アトラスは主要メンバーが印刷費をワリカンで拠出していたため個人誌を発刊することは無かったのですが、 士郎正宗氏の 『マジックキャラバンブラックマジック)』 は 杉原氏のプッシュもありアトラスメンバー協力の下、みごと発刊となったのでした。
ブラックマジック関連としてはこの他に 「予約用チラシ」 や 「価格訂正チラシ」、 「同封チラシ」、 「予約特典ポスター(黒)(白)」 などがあるのですが、 それはまた別の機会(ブラックマジック特集)に。

士郎正宗個人集ブラックマジック L.COLLECTION .3
士郎正宗個人集 BLACK MAGIC 1983年02月25日発行
領価: 900円
著者: 士郎正宗
発行人: 杉原貴和
代表: 北奥秀樹
発行所: 漫画研究団体アトラス
印刷所: 大友出版
A5サイズ / 196ページ

 ・ #1 PROLOGUE
 ・ #2 BOWMAN / ボウマン
 ・ #3 OPEN UP
 ・ #4 BOOBY TRAP / ブービートラップ
 ・ #5 CITY LIGHT / シティライト
 ・ #6 EPILOGUE

士郎正宗個人集ブラックマジック(第2版) L.COLLECTION .3
士郎正宗個人集 BLACK MAGIC (2版) 1984年05月25日発行
領価: 900円
著者: 士郎正宗
発行人: 杉原貴和
代表: 北奥秀樹
発行所: 漫画研究団体アトラス
印刷所: 大友出版
A5サイズ / 198ページ

 ・ #1 PROLOGUE
 ・ #2 BOWMAN / ボウマン
 ・ #3 OPEN UP
 ・ #4 BOOBY TRAP / ブービートラップ
 ・ #5 CITY LIGHT / シティライト
 ・ #6 EPILOGUE
 ・ 再販によせて
 ・ Add..ATLASとは..

鋼鉄はがね氏の個人誌は完全な自費出版ですが、「アトラス コミック」の名を騙り(失礼)発刊しています。 その中でも 『ちゅっぱちゃぷす』 など何冊かはアトラスメンバーの小椋彩氏と協同で出版しています。 さすがに 『ちゅっぱちゃぷす』 はアトラスからOKが出ていなかったようですが(笑)

えでゅけいしょんこみっく めかめかばっきゃん
えでゅけいしょんこみっく めかめかばっきゃん
人型ミ~ハ~クラブ
人型ミ~ハ~クラブ
おねぶりマガジン ちゅっぱちゃぷす
おねぶりマガジン ちゅっぱちゃぷす

実は杉原まさし氏も個人誌 『SARIN』 の発刊を1983年8月に予定していたのですが、下書きまで終った段階で結局日の目を見ることは無かったのでした・・・ うーん、未完に終っている 『大陸帰行』 の続きでもいいから読みたかったなぁ(^^;

その他 

アトラスは同人誌だけでなく、便せんレポート用紙、カレンダー等を作成して各地の即売会で販売していました。
カレンダーについては年内にあまり売れなかったため、年明け以降は日付が入った下半分を切り取り、イラスト集として販売していたそうです(笑)。 ちなみに士郎氏はサムライの月(十一月。 "十" と "一" で士郎の "士")のイラストを担当しています。

レポートパッドA 士郎正宗 (B5サイズ)
士郎正宗 レポートパッド(表紙) 士郎正宗 レポートパッド
便せんAセット 士郎正宗 (B5サイズ。 Bセットはぴゅあ氏のイラスト)
便せんAセット 便せんAセット
アトラス 1982年 カレンダー
アトラス 1982年 カレンダー 1981年11月xx日発行
定価: ???円
発行所: 漫画研究団体アトラス
印刷所: 大友出版
B4サイズ / 7ページ

 

1月・2月
ボス
3月・4月 5月・6月
7月・8月 9月・10月 11月・12月
士郎正宗


アトラス 1982年 カレンダー 1月・2月 アトラス 1982年 カレンダー 3月・4月 アトラス 1982年 カレンダー 5月・6月

アトラス 1982年 カレンダー 7月・8月 アトラス 1982年 カレンダー 9月・10月 アトラス 1982年 カレンダー 11月・12月

鋼鉄はがね氏に影響をうけ、1985年に発足したアトラスのツーリングクラブ 「納曽利倶楽部(命名:士郎正宗)」 のトレーナー。

納曽利倶楽部トレーナー
納曽利倶楽部トレーナー(表) 納曽利倶楽部トレーナー(裏)

アトラスには会員向けの連絡誌として、会報 『KINTALION』 を 1979年から発行していました。

アトラス会報 『KINTALION』 (キンタリオン)
アトラス会報 『KINTALION』 1979年04月01日発行 ~ (不明)
定価: ---円
編集長: 北奥秀樹 (Vol.1 ~ Vol.6)
編集長: 杉原貴和 (Vol.7 ~ Vol.17)
編集長: 八木貴司 (Vol.18 ~ Vol.xx)

発行所: 漫画研究団体アトラス
B5サイズ

内容は自己紹介のコーナーから漫画の描き方、 『ATLAS』 の原稿の催促(笑)まで、様々です。 また 「東京見聞録」 と銘打ってアニメックやアニメージュ編集部、スタジオぬえ、みのり書房、スタジオZ、MICMACプロなどを訪問した様子などが紹介されています。

最後に、クサレ縁(笑)だった大友出版関連の物を。
チラシは大友出版にボリス・バレジョーのようなイラストを要求されて、士郎氏がしぶしぶ描いたものです。 またノベルティは下敷きとしてイベント会場などで配られていました。このイラストは月刊OUTにのった大友出版の広告にも使われていたそうです(未確認)。

大友印刷のチラシ
大友印刷のチラシ イラスト部分の拡大
ノベルティ(下敷き)
ノベルティ(下敷き)


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